山根生花店

札幌の生花市場にセリに行く時、道央道と呼ばれる高速道路を走るのですが岩見沢インターあたりの高い木々の枝には針金をたくさん絡ませて丸くしたような、大きな鳥の巣のようなかたまりがあちこちに観られます。

『ヤドリギ』です。

・ヤドリギ類（宿木類）はビャクダン目に属すビャクダン科・オオバヤドリギ科・ミソデンドロン科の寄生植物の総称。

・北欧神話では象徴的に扱われている。西欧の近代的な風習にみられる、祭日の飾りとして掛けたヤドリギの束の下でのキスはそれらに由来する。バルドル神はヤドリギで作られた剣によって命を落とした。ケルト神話やドルイドの儀式では解毒薬として扱われるが、果実に触れると敏感な人はツタウルシ (poison ivy) の場合と似た発疹を起こすため、植物としては毒性のあるものと考えられている。（Wikipediaより）

『寄生植物』なんて聞くとちょっとゾッとしますが、このヤドリギが先日市場に出ていまして、珍しモノ好きの当店のバイヤーは早速仕入れてきたのです。

黄色い実が熟して赤く色づいています。触ってみるとちょっと粘着質。この実を冬にムクドリなどが食べてそのフンが木につき、そこから根を張って寄生するようです。

寄生された木をばっさり切って出荷しているようです。わかりますか？中央の切り口が見える木が寄生された木です。

けれど黄色や赤い実はとても可愛らしく西洋ではクリスマスシーズンに欠かせない植物というのはよくわかりますね。

先日レストランの活け込みに使用してみたのですがとっても長持ちしました。

今なら実物が観られますので興味のある方はぜひ当店にいらしてくださいね♪